ミルクックXY

愛と平和とSZ

ふまソロとHAPPY END

数々のニュースに世間が混乱する最中、どうお過ごしでしょうか。私は元気にやっております。SexyZoneのおかげです。

 

わたしが今回話したいのは

菊池風磨ソロ曲「HAPPY END」について。

 

こんなに1曲で頭を巡らせたことはない、それぐらい考えました。

(ここからソロ曲の感想が続くので考察の部分まで飛ばしても大丈夫です!)

私はいつも曲順をシャッフルする事なく聞いて行きますので、今回もそのようにしていきました。勝利くんのアツい想いをしかと受け止め10分浸った後、2番の3部作だと聞いていたケンティーくんのソロ曲に入ります。「こんなエンドを迎えたか〜」と部作のラストをヒシヒシと感じ、また10分余韻に浸りました。

そして来たる問題の菊池風磨ソロ。心地よくも切ないサウンドに切ない歌詞。3人の登場人物がいると言う情報だけを前もって入手していたのですが、あー別れ話の曲だーとすぐに理解しました。おかしい、ぜんぜんHAPPYじゃねえ、とも思いました。この曲、進むごとに、アレ?この歌詞聞いたことある!みたいな状況にみんななりますよね。「チャレンジでやった所だ!」を体感したのは初めてでした。チャレンジは溜める派でした。彼の作品がまさか部作であったとは予想もしておらず、驚きを隠せない時分でありました。マリちゃんのソロに入るまで1時間を要しましたが、聞けばすぐにマリちゃんはやっぱ最高だなと思って泣きました。

私のHAPPY END1番目の感想は、なんとびっくり“めちゃくちゃふまけんを感じる”でした。部作を宣伝しまくって期待値をドンドコ上げ、「こんな想いがこもってるんだ!こんな風に作ったんだ!」と何もかも包み隠さず教えてくれるケンティーくん。対してフィーリングで伝える、宣伝はそんなにしない、「みんなが意味は考えてよ、部作と思いたいならそれでいいよ、ただ3人の登場人物がいることだけ分かってね。」な風磨くん。同じ事をしているのに、スタンスが真逆。君たちはいったいどうしてそこまで正反対でいて、表裏一体なのか。なぜそんなにも根っこの部分が似ているのか。これがふまけんか、と。

風磨くんのソロ曲について考え始めたのはマリソロを聴いてなお考え出したふまけんタイムが終わった後でありました。

 

 

 

考察※というかほぼ深読み

ネット上にはもうすでに様々な考察が飛び交っています。HAPPY ENDには登場人物が3人。主人公男、浮気相手の女、本命彼女という事はもう大体みなさんおわかりではないでしょうか。その辺りの考察は既出のものとほとんど変わりませんので省きます。

タイトルからはあまりに程遠い歌詞のこの曲。録音ブースにて風磨くんが曲中の「HAPPY END」の部分にめちゃくちゃ力を入れたから、じゃあそのままそれがタイトルで、という事になったとか。

静かに閉まるドアの音
口には出さないおかえりの言葉
予感振り払う 頭の隅の隅の方
徐々に褪せる鮮度
寝るの 同じベッド 2人が作る平行線上
別々の夢を見る HAPPY END
バカじゃないの私も どこにも行けないよ
だから今はこのままでいよう...

この連ですね。本命彼女のターンとされている部分の歌詞です。聴いてみると、「願ってやまない」という捉え方、「ほど遠く届かない」という雰囲気、「もういいや」という諦め、いろいろな解釈ができます。

 

わたしは、わたしは、この彼女にどうしても幸せになってほしい。HAPPY ENDは、彼女のものであってほしい。

様々な考察を読みましたが、どうしても彼女は不幸せで、主人公はクズ、浮気相手は自業自得、と言ったものが多いように感じました。

それはそうなんだけど、浮気はクズだし絶対ダメなんだけど。風磨くんが果たしてそんなクズな歌詞書くかな...?もっといろんな感情が隠れていやしないかな...?そうぼんやり考えながら過去の風磨くんソロを聴いていたとき、ある考えが浮上しました。暴論と言われたっていい。ただ私は、この一曲の一面だけを覗いて「ただのクズ男の曲だ」と認識したくなかった。出来る限り背景を推察した上で判断したかった...!含みの多い曲というのは、作り手が作った隙に入り込む許可とも言えるでしょう。乗っかるっきゃないわけです。しかしながら私の文章は考察向けではないので頑張って読んでくださいね...!

 

 

 

 

さて、本題にやっと入ります。ここでわたしが有権者の方々に訴えたいのは

風磨くんのソロ曲、ほとんど繋がるのではないか?

ということです。

どういうこと?と思われた方や、もしかしたらもうその考え出てるよって方もいらっしゃるかもしれません。すみません、それでも書かせてくださいませ。

 

  1. Fake
  2. rouge
  3. But...
  4. My Lovin' Season 
  5. ...more
  6. My Life
  7. HAPPY END

 

という流れが、この3人の物語だと私は推測します。上記は物語の時系列順に並べたものです。除外したソロ曲も繋がりそうだったのですが、明確な理由を言えるのはこの7つかなあと思います。詳細に入る前にハッキリさせたいのは、この物語の主軸は常に「浮気」である事です。では1曲ずつ解説をしていこうと思います。よろしくお願い申し上げます。

 

 

1.Fake 〜瞬間、怒りと嫉妬・全ての始まり〜

この曲を端的に表すと「俺は遊び相手だったのか。1人じゃ怖くて不安って言ってたのも嘘か。ああそう、そっちがその気ならもう戻らない。」という怒りの感情です。しかもとても瞬発的なもの。付き合っていた彼女に彼氏がいて、実は自分は遊び相手だった事に気づいた瞬間の若い男の心情を歌った曲。ここから全てが始まるのです。怖い。Get get get it enough。主人公くんは全部を手に入れようと燃えています。

(Aメロ)Day by day I get stunned Thinking you're fake that runs my mind

(サビ)I can't stand the fact that you're fake

(日に日に君が嘘をついているかもしれないと思ってからはもうその事しか考えられないんだ。)(君が嘘をついている事に耐えられない。)Aメロでは彼女が嘘をついているのかと薄々感じていましたが、サビになるにつれ確信に変わっていきます。

Is it all fake? 指輪はいらない 赤い糸が導く

Is it all fake? 君の目も唇も...

結構な量の嘘をついています。「指輪は〜」と彼女が言っていると仮定できるかと思います。運命だと思わせておいて決定的な証拠になる指輪を拒否。悪い女です。めちゃくちゃ主人公くんを騙しています。不憫すぎる...しかし彼は逆に燃えてしまったので、別れる気はない、むしろ自分のものに、と言った感じ。相当好きじゃん、というかもう溺れている...。

Cause you are amazing crazy lady(君が凄まじくイカれてるからさ)その通りです。

自分が遊び相手(浮気)だと気付いた曲であること、ズルい女が相手であること、浮気という事態に対してまだ強い怒りの気持ちがあることからこの曲が物語の始まりだと思われます。大変なテーマであるFake、なんと物語の序章に過ぎない。風磨くんの頭の中どうなってるんだ。

ちなみにFakeは風磨くんが公式に「rouge」の世界観とつながりがある曲で“嘘”がキーワード。主人公が愛していた相手に聞きたかったことを歌っているんです。【2013.8 週間ザテレビジョン No.32】」と発言しているので、この曲がいずれHAPPY ENDに繋がるのはまず間違いないかと思います。リリース順は逆ですが、浮気に気づいた時のブチギレ曲ですのでやはりこの時系列になるかなと思います。

 

 

2.rouge 〜それでも好き好きやっぱ好き〜

この曲がHAPPY ENDに繋がっているのはもう当たり前、みたいになってますよね。そりゃそうです。歌詞に「白いシーツの海」「wooo-yia」という共通ワードが出ていますし、ケンティーくんが「HAPPY ENDはrougeの菊池風磨が大人になった感じ」と言っちゃってますもの。

暗い部屋の片隅 青白く光るTelephone
優しく目隠しして You say“Never mind”
首筋には甘いPerfume 拭えない彼のSilhouette
切なさを隠してSmile Do you realize?

Fakeと変わらず浮気を歌っていますが、全く感情が違う。なかなか彼氏か主人公くんかを選ばない彼女。ずぶずぶのまま続く関係。最悪だ。上記歌詞からも分かるように主人公くんはほだされまくっています。この女の子はとっても魅力的でエッチなイメージ...。そんな彼女に弄ばれる主人公くん。この彼女関連の曲は大体エッチで、主人公くんは悩んで悩んで悩みまくっています。

「拭えない彼のSilhouette」から彼女に本命彼氏が居ることは主人公くんの中で確定事項として在るのでやはり時系列的にはFake→rougeとなりそうです。それにしても自分の感情を笑って隠しつつ「Do you realize?(僕が切ないことに気付いてるの?)」と心の中で聞く主人公くんしんどい...。これからも主人公くんはこのエッチな女の子に散々振り回されることとなるのです。アーメン。

Yes 今さらGuilty 僕らはMissing
重ね合うKiss like a Adam and Eve things

「今さら」というワードよりFakeからは結構時間がたったと考えられます。ずぶずぶのさ中怒りはとうに薄れ、それでも好きという感情は残り、どうにも動けない状況です。2サビに「後悔はしてない」とあるのでFakeで関係を切らなかったことに後悔はしていませんが、浮気という事実を作っている事に罪悪感(Guilty)はかなり生まれているようです。その罪はもはや自分が全て背負う勢いとなっています...。それはお前だけが背負う罪ではないよ...。

ふられるなら自分の方だと勘付いているに違いなく、さよならは言わないで、お願いだよと最初から最後まで歌い続けています。キツい恋です。

 

 

 

3.But... 〜ふられてサゲ、けれどもLOVE〜

この曲はしっかりめな失恋ソング。ひたすら苦しい思いをする曲です。

引き金すらも
気付かず引いていた

そらそうです。嘘つかれて遊ばれてたんですから...。

止まることなく刻みつづけた秒針
巻き戻せたら

刻み続けた秒針は、もつれた三角関係をずぶずぶだらだら続けてしまった時間の事を指していると思われます。やっとFakeで関係を断ち切らなかった事を後悔します。

Baby 抱きしめていても
唇を重ねても
oh...why?
本当のあなたはどこ?

ずっとずっと抱えていた疑問をぶつけに来ています。彼女に本命彼氏がいる。その事実だけで本当の彼女なんて自分の前には居ないでしょうから...。

Baby let you go your own way
あなたのことを想っても
But…but…but Sorry baby
But..but…but…

今さら Don't lie to me
素直な気持ち話してよ

もう君の好きにして、、(Baby let you go your own way)と諦め気味の主人公くん。ここまで散々彼女の好きにされて、一生懸命あらがってきたけれどもう限界の様子。対して彼女の方は素直になれないどころか、またもや嘘をついている模様(Don't lie to me)。相手が嘘をつく女であり、「本当のあなた」を探しているところから見てもやはりFakeやrougeの女で間違いなさそうです。どれだけ軽く見てるんだ主人公くんを。あんなにFakeで嘘ついておいてアンタまだ懲りもせず...!この曲でひたすら謝っているのもrougeで罪悪感が生まれてしまっている為だと考えられます。主人公くんがとってもかわいそうです。わたしは断固主人公くん擁護派なのであります。

Last night
「わからなくなった」って
言われて気付いた
If I could tell you「sorry...girl」
To love
何とかするよ
あの日の秒針はまだ動かないけど

「わからなくなった」とふられた夜、ごめんねと言えませんでした。言わんでいいわい!!と私は思うのですが、主人公くん、根がめちゃくちゃ優しい人間です。なんせ風磨くんが作る曲なので...。Last nightで止まってしまった秒針を動かしたい主人公くんですが、うまくいかない。それでも君しかいない、君だけなんだと訴え続けます。

交錯する想いの中で
捜索する気持ちもどこかで
一挙手一投足 拘束
なんてどうかしてるのは確かで...

どうやら過干渉が原因でふられた模様。遊び相手に束縛されたらそりゃ「重」と思われ捨てられますわい。しかし彼女は「わからなくなった」と言って主人公くんをふっています。これが何を意味するのか。まさか彼女は本命彼氏と主人公くんのどちらが好きなのかわからなくなったのか...?まあ嘘つきの彼女のことなので、真意はわかりませんが...。

I love you but...
Down...down...down...
Love you but...
Down...down...down...
And down...down...down...

めっちゃ落ち込む。ほんとサゲ。愛してるのに。さいあく。そんな感じです。

I might be the one who isn't honest enough

素直じゃないのは僕かもしれない、と。また自分に罪を着せようとしてますね。どうしても彼女を肯定したいのか。どれだけ好きですねん。なんかかわいそすぎない?はやく報われて欲しい。

 

 

4.My Lovin' Season 〜夏、出会い、恋、アゲ〜

Fake、rouge、But...の女(面倒なので以下rougeの女と呼ぶことにします)とお別れした後とは思えない明るさ、前向き、キラキラ。絶対ここにこの曲は入らないでしょ〜と思うのもわかります。わかりますが、わたしはここにこの曲が入ると思うんです...!

なぜならこの曲は主人公くんが新しく大切にしたいと思える女の子に出会った曲だから...!

後々の解説に響くのでここでその経緯を詳しく書くのは辞めておきますが、曲の解釈を少し書き記したいと思います。

波の音も 焼けた砂も
アルバムに残らない君の声も
何もかもが愛しいから
最後の一秒まで笑っていたいな
思い出にはまだしない My Lovin’ Season

曲の1番は僕の好きな季節なんだ、あんな事、こんな事あって楽しいよね!と説明後、急に「君」という二人称が飛び出します。あんた誰よ!そう、彼女こそこの夏出会った大切にしたい女の子です。主人公くんはこの夏を思い出にはしたくないのです。自分が笑顔でいれる恋を彼はしているのです...!早速報われてる!よかったなあ!

ビーチサイド楽園 “水着COLLECTION”は
サングラスで目線 隠しながら
束の間休息で 海に走る
日々のストレス エネルギーに

流れは大体2番に記してあります。息抜きに海へ来た主人公くん。女の子の水着は楽しいですか?いいんだいいんだ、君が楽しい事をするべきだ。

夕暮れ さざ波がさらった
砂に書いた文字(コトバ)がそっと
海の向こう誰かのもと
届くように 届きますように
潮風が囁いた My Lovin’ Season

届くように、とかなりの誇張。なんだか意味ありげ。何を誰に書いたのかは分かりませんが、遠く連絡もつかない誰かに明確に伝えたい言葉がある様子。砂浜に文字っていうと今の心情に近い事をだいたい書くでしょう。新しい恋に踏み出した主人公くんが書くならば、引きずった恋への言葉でもおかしくはなさそう。「サヨナラ」とか普通に書きそう。波にさらってもらってスッキリした遠い目してそう。「思い出も紡いでも戻れはしない」事を知っている(But...で散々秒針を戻せないことを思い知ったので)主人公くんはやっと現在と未来を見始めたのです...!よかったねえ。

「波の音も焼けた砂も思い出になるから素敵。でも君の声は思い出にはしたくない。聞いていたいし、笑っていたい。君といればいつでも僕の大好きな夏になる」と言い放ち曲は終わります...。彼女が笑っている描写はありませんが、主人公くんが楽しそうで何より。ずっと一緒にいたいなーと思える人を見つけたのね...いい恋をしたね...!

 

 

5....more 〜愛とはこれか、誓えないけれど〜

この曲、無茶苦茶アツアツだよ...!開幕1秒ソファでいちゃついています。要約すると「不器用な君がたまんなく好きだ、カワイイ、この時間も好き!だから時を止めたいんだ!」という曲。苦しい感情は一切ありません。もちろん相手はMy Lovin’ Seasonの女の子。基本彼女を歌う曲は苦しさを含まないというか、主人公くん自体が楽でいる場合が多いのかなーと思います。罪どころか何も背負っていません。曲調も激しくなく、優しさを感じる音楽です。

この曲で1番注目していただきたいのは、秒針の音から始まっているという事。この物語のもう一つのキーワードとして「秒」という時間を表す単位が上げられます。But...の「止まることなく刻みつづけた秒針」「あの日の秒針はまだ動かないけど」、My Lovin’ Seasonの「最後の1秒」とあり、さらにはこの先の曲にも多く登場します。これもまた、風磨くんのソロ曲が繋がっているのでは?と疑った理由の一つです。...moreではあの日あの時あのLast night、But...で止められてしまった秒針がMy Lovin’ Seasonを介して進んでいるのです。

甘え方は ぎこちなくて
うまくできずに
すぐいじけて そっぽ向いて
黙り込んでも
照れ臭そうに あなたから
手を引くでしょ?
ほら その顔みせて 恥ずかしがらないで

ここからMy Lovin’ Seasonの女の子の性格がだいぶわかります。不器用で不器用で仕方ない子。でも自分の気持ちは隠さない、素直な女の子です。よかったよお、こんな子がピッタリだよ、優しい主人公くんには。

不意に見せるその顔が
時を止めた
目まぐるしい日々の中
その刹那に
愛の意味が少しわかった気がした

秒針の音が聞こえるという話をしましたが、必ず止まる音もセットで聞こえます。あんなに時が止まったのがキツかったのに、今もう一度時が止まったその瞬間、愛の意味を知ったのです。この後もずっと愛をささやく歌詞が続きます。

冷たい雨の中で
心に 心に
ぬくもりくれたあなた

My Lovin’ Seasonは夏の歌ですので、この女の子と暖かいイメージは切り離せないかと思います。冷たく寒くしんどかった日々をあの夏、温もりに塗り替えられたと繋げ捉える事ができます。本当にいい人と出会えたんだなあと感じると同時に少しざわざわした感覚、ありません?こんだけ好き好きしといてこの曲、結構不安要素多いんです...こわい

「会えない時間は決まって
“好き”と“不安”が膨らんでいく」
そんな事言ってあなた
眠そうに目を擦る

彼女の心には隅っこの方に不安があります。こんなに愛を語る歌で何の不安があるのか。彼女が主人公くんの背景を知っているのか、それとも不安にさせる要素が主人公くんにあるのか。主人公くんは今時点でその姿さえも愛おしく思っていそうですが...!

何度も抱きしめては
心に 心に
あなただけと願うの

あなただけであるように願うとは?「お願い!あなただけであって...!」って事?なぜ他力本願?誰が叶えてくれるのよそのお願いは。他に誰かいるの!?答えてよ!!

いつか二人 同じ道を
並んで歩いて行くこと今誓うから

ここは「いつか君と結婚しようと思ってる」という意味だと思うのですが、若干近々の保証はない感じです。付き合ってる今は別々の道なのか...。

むむ...なんだか2人は気づいていない、黒い影が後ろから近づいてくる感じ。
あと、これは推測なのですが(まぁ全部推測に過ぎないのですが...)「But...」と「...more」は共通点としてタイトルに「...」が入っている事があげられます。これ、ここまでの止まっていた時間を表しているのではないでしょうか。主人公くんが囚われていたBut...の失恋は、この...moreでやっと終わるのかなと思います。Butとmoreの間には長い長い「......」があったのだなぁきっと。そして先述の不安にさせる歌詞達はどれも終わった失恋に対する不安ではなく、今から未来に対する不安なのです...。

 

 

 

6.My Life 〜再会、過ちの繰り返し、テキーラ飲んでアゲ〜

最初に言っておきたいのは、私が風磨くんのソロ曲で1番好きなのはMy Lifeだという事です。決して嫌いでは絶対にない。SexyZoneが出す曲を嫌いになることなんて絶対にないのです。誤解なきようお願いいたしますね。

First time 目が合って刹那に感じた
Last time 恋愛 君以外はもういない

二人ならお似合い
Got me feelin' like...

Welcome to the good life
Welcome to the good life
Bye-byeなんてもう二人は言わない
隣で So say good night

コ、コラ〜!やはりこの男!ちゃっかり何年か後の夏にrougeの女と再会しています。周りから2人ならお似合いなんて言われて気分良くなっちゃってます。今度こそと言わんばかりにWelcome to the good lifeを繰り返し、バイバイはもう言わず、隣でおやすみを言うのです。

ここがこの曲がrougeの女との再会の歌と解釈できる所以。明らかに1度Bye-byeをしているのです。一回別れているとハッキリしています...。

My Lifeといえば危ない歌詞に一夜限りの...といった雰囲気から一生を誓う、というイメージの曲。のみのまれ流し流され...100歩譲って出会ってしまったのは仕方ないにしても、Shots of tequilaすな!!!!あほ!ばか!!基本テキーラのんで酔っ払っい、さらに周りの雰囲気にも酔ってしまって、再会できた事に喜びしか感じていません。あがりまくっています。

主人公くん、夏が好きなのはMy Lovin’ Seasonでわかっており、加えて同曲に「また来年集いたいなんて毎年ながらも切なく響く」という歌詞があることから毎年海に来ていることもわかっています。しかしMy LifeとMy Lovin’ Seasonでは曲調も雰囲気も主人公くんの態度も何もかも違う。相手が違うから。柔らかな夏、ただキラキラした時間をずっと覚えていたい、この一瞬一瞬が大切に思えたMy Lovin’ Season。アブナイ夜とテキーラに酔いしれ妖しく情事に至った夏を描くMy Life。絶対に相手が違う。そういうわけで、My Lovin’ Seasonはmoreの女の子と出会った時の曲、My Lifeはrougeの女と再会した曲と考察したわけです。フゥ...!

言い訳工作して脱がせ合う
このまま君を Escort to the room

うっ...うっ...なぜ言い訳がいるのか。それは主人公くんにMy Lovin’ Seasonの彼女が居るからです。HAPPY ENDから逆算してこの時おそらくrougeの女に彼氏はいません。逆算しなくても、もともと遊ばれていた(しかもふられた)女に再会した時「彼氏がいる」と言われたら「今夜どう?」とはならない気がします。

偶然じゃない運命に Dive

そりゃそう思うのもわかる。だってあんなに好きだった女の子が、フリーの状態で目の前に突然現れたのですから。

またじゃれ合い 抱き合い 性懲りもない

本当に、本当に懲りていません。頭の隅では分かっているのでしょう。あの時の二の舞であること、分かっているはずです。そうであってくれ。それでも、2人に戻ってきた時間は止められず、進んでいくのです。rougeの女に止められ、My Lovin’ Seasonの彼女に進めてもらった時間を、またrougeの女のために使ってしまいます。やめて、やめてよぉ.........。

 

 

 

7.HAPPY  END 〜終わりは幸せか

やっとここまできました。お疲れ様です。読んでる人いるのかな。まあいいか、書きます。

ここで少し今までの流れを整理しましょう。

  1. Fake 主人公くんはエッチな彼女(rougeの女)の遊び相手に過ぎなかった。激怒。
  2. rouge 自分がrougeの女の遊び相手である事に辛くなる主人公くん。しかし別れたくない。行き場はない
  3. But... 主人公くんrougeの女にふられ傷心
  4. My Lovin' Season 夏の海で今カノ(My Lovin’ Seasonの女の子)と出会う
  5. ...more My Lovin’ Seasonの女の子の事がとっても大切になる、救ってもらった
  6. My Life rougeの女との再会、燃え上がりrougeの女は主人公くんの浮気相手となる

という感じで、主人公くんは(rougeの女の遊び相手)→(My Lovin’ Seasonの女の子の純粋な彼氏)→(浮気男)と自分のポジションを変えてきました。rougeの女もまた、(浮気女)→(浮気相手)と姿を変えます。My Lovin’ Seasonの女の子は出会いからHAPPY ENDに至るまでの間ずっと(彼女)のままでした。では、このこじれにこじれた関係はHAPPY ENDでどうなるのか。

これが最後のまたね
しずかにさよなら

この曲ではMy Lovin’ Seasonの女の子の様子(静かに閉まるドアの音 口には出さないおかえりの言葉、など)から見るに、主人公くんと同棲中です。つまり「またね」をいう関係ではありませんので、しずかにさよならするのはrougeの女の方だとわかります。1度遊ばれふられた女を、今度は自分が遊んでふってしまうのです。その辛さは主人公くんが1番知っているはずなのに、rougeの女にされたことをそのままrougeの女に返そうとしています。

ぼくは 君のものさ
君の言葉「嫌いになる前に、」

ここは主人公くんがいったい誰のものなのか、「嫌いになる前に、」と言ったのはどちらの女なのか、で意見が割れる部分です。

①ぼくは(rougeの女)のものさ、(My Lovin’ Seasonの女の子)の言葉「嫌いになる前に」

②ぼくは(rougeの女)のものさ、(rougeの女)の言葉「嫌いになる前に」

③ぼくは(My Lovin’ Seasonの女の子)のものさ、(rougeの女)の言葉「嫌いになる前に」

④ぼくは(My Lovin’ Seasonの女の子)のものさ、(My Lovin’ Seasonの女の子の言葉)「嫌いになる前に」

の4パターンがありますが、私は断然④説を推しています。

ここの言い回し「ぼくは君のものさ」となっています。ちょっと上からというか。必要としている人の元へ行ってあげる感覚です。rougeの女を歌う曲は怒りのFake以外全部主人公くんが下目線で、「どうかな?お願い、お願い、」と子犬のように相手の様子を伺います。あんなにアゲアゲだったMy Lifeですら最後は「ずっと僕のそばにいて」と彼女にお願いしています。対するMy Lovin’ Seasonの女の子を歌う曲の主人公くんには余裕があります。女の子が不器用なせいもあると思うのですが、主人公くんの立場が女の子と同じかそれ以上か、と言った感じです。そのため、この場合の「君」はMy Lovin’ Seasonの女の子である可能性が高いと考えます。

「嫌いになる前に」の発言者を考える時に忘れてはいけないのが、rougeの女が無茶苦茶嘘つきであると言うこと。rougeの女は自身の進退に関わる問題に直面した時必ず嘘をつきます。そして主人公くんはその嘘を飲み込み、結局許してきた。つまり虚言癖を理解しています。主人公くんがこの言葉を言われたことによって別れを決意している事から、rougeの女がこの言葉を言う場合続くのは「嫌いになる前に、私と別れて欲しい」となります。しかしこれは嘘なので、「好きだから、別れたくない」と言っているも同然なのです。虚言癖を理解しているであろう主人公くんが言われれば、ずるずる今の今まで引きずってきた関係に終止符を打つ決定的な出来事ではないように思います。 一方で、主人公くんは一生懸命素直に感情を表すMy Lovin’ Seasonの女の子にめっぽう弱いという描写が...moreにあります。彼女はrougeの女とは真逆で、とってもシャイだけど素直な子。ものすごく純な子です。その子が「嫌いになる前に」という言葉を発するならば、きっと頑張って頑張って言えた本心。前述通りこの言葉によって主人公くんはrougeの女と別れることになります。My Lovin’ Seasonの女の子がこの言葉を言うならば続くのは「嫌いになる前に、彼女(rougeの女)と別れてほしい」となります。主人公くんはMy Lovin’ Seasonの女の子の言動に敏感で、この言葉を受けたときにめちゃくちゃ反省したのではないかな...と思いました。...moreで主人公くんがMy Lovin’ Seasonの女の子を大切に思っている事は十分伝わっているので、この連はどっちつかずでMy Lovin’ Seasonの女の子にそんな言葉を言わせてしまったという気持ちから来る「反省の連」だと思います。

くもりも雨も晴れも風も楽しめるさ
君といればそう
溶けてしまえているような気がしてる
合間ぬって会う夢中な2人 blow up
聞かないようにして
知らないようにして
早いもんで、もうこんな季節
互い認め合うまで
どれくらい待てばいいの?

rougeの女の気持ちを語った連です。まずここに書かれているのは「気持ち」であって実際に言葉に発していないので、虚言癖は出ていないだろうという事を前提にしておきたいと思います。

「くもりも雨も晴れも風も楽しめるさ」の部分で主人公くんとrougeの女の関係が障害だらけなのがわかりますね...。彼女は今までの全て、障害すらも楽しんでいたという事です。遊びという感覚が抜けないままのrougeの女ですが、ここで初めて彼女に「blow up(苛立ち)」という感情が見えます。「合間ぬって会う夢中な2人」は完全に目線が俯瞰なので、自分たちの関係がばかばかしい事には気付いているようですね...。

rougeの女が「聞かないようにして知らないようにして」いるのは「本命の相手」の事だと察知できるのですが、ではなぜ「互いに」認め合わなければいけないのでしょうか。My Lifeでrougeの女は独り身になりひょっこり出てきたので、浮気の関係を認めるとするならば主人公くんだけですよね。もともと遊ばれていた(しかもふられた)女に再会した時「彼氏がいる」と言われたら「今夜どう?」とはならない気がします。とMy Lifeの考察で書きました。My Lifeではしっかり「今夜どう?」となっていますので、あの時rougeの女は「今彼氏いないんだー」と言っていたわけです。彼女は「今」という時間が楽しければそれでよく、その為に多くの嘘をついてきました。そして自分の進退がかかった時にも必ず嘘をつく。つまり、My Lifeでの「今彼氏いないんだー」も、嘘なのではないかと思うのです。rougeの女にはMy Lifeの時点で実は本命の彼氏が居て、それでも主人公くんとの「今」を楽しむ為に嘘をついていたという事です。「聞かないようにして知らないようにして」いるのはお互い様で、「認め合う」のは互いに本命の相手が居るという事でしょう。

白いシーツの海と拭えぬ罪
ただ酔う度に彷徨う旅路
毎時毎分毎秒 もうわかんないよ
“明日の君へ”って綴(つづ)る内容
せめて朝焼けに染まるまでは
迎えのタクシーが来るまでは
ぼくは君を抱いたまま
you say “wooo-yia...”
有耶無耶...いっそこのまま...

rougeの歌詞が出てくる主人公くんの気持ちを描いた連です。加えて、ここでは「漂う(あてもなく歩き回る)」を「ただ酔う」と表記しており、ハッキリお酒を連想させます。お酒が出てきたのはMy Life。あそこで道を踏み間違えたのだと理解していそうな描写です。

これまで歌の中で止まったり進んだりと時間の旅をしてきた主人公くん、ついに時間感覚がわからなくなります。あらあら...。

「“明日の君へ”って綴(つづ)る内容」が何なのか明確ではないのですが、ここでは普通に考えてホテルのメモ帳に明日の朝起きたrougeの女へ別れを告げる言葉を書いていると思います。このメモを最後の置き手紙とするつもりです。今までの曲で何かを書いた、と言えばMy Lovin’ Seasonで海の向こうの誰かに届くようにと願って砂浜に書いた、あの文字だけです。主人公くんはrougeの女に大切な事を伝えるとき、口から出る言葉では伝えきれないのかもしれないと思いました。主人公くんも大概不器用です。

My Lovin’ Seasonの女の子の元に帰る事を決め、rougeの女と最後に逢った夜の気持ちが書かれていると思うのですが、まだまだ踏ん切りは付いてなさそう...。後ろ髪引かれまくり。いっそこのまま...なんて思ってしまってはダメだよ。なんと主人公くん、この曲で自分の気持ちをハッキリ歌うのはrougeの女に対してだけです。

静かに閉まるドアの音
口には出さないおかえりの言葉
予感振り払う 頭の隅の隅の方
徐々に褪せる鮮度
寝るの 同じベッド 2人が作る平行線上
別々の夢を見る HAPPY END
バカじゃないの私も どこにも行けないよ
だから今はこのままでいよう...

もうここはほとんど言う事がない...My Lovin’ Seasonの女の子の連です。彼女は素直で率直なので、この連は言葉も他とは違って含みがそこまで無く、直接的。グサグサ脳に歌詞の意味がささってきて一気にしんどくなります。ただ一つ多様性を感じるのは「HAPPY END」部分。歌い方に含みがあり、声も重なっています。冒頭にも書いたとおり「HAPPY ENDを願ってやまない」「HAPPY ENDにはほど遠く届かない」「HAPPY ENDはもういいや」といろいろな聞こえ方、感じ方、解釈ができます。ここはMy Lovin’ Seasonの女の子のターンなのですが、登場人物3人それぞれのHAPPY ENDに対する思い、価値観なども重ねられると思います。My Lovin’ Seasonの女の子が手にするENDがHAPPYかどうかは最後まで分かりませんが、ここではそれでいいのだと思います。というのも、この曲はrougeの女との最後を描いた曲であって、My Lovin’ Seasonの女の子を歌った曲ではないからです(この曲もエッチですもんね)。予想ですが、今後このMy Lovin’ Seasonの女の子と主人公くんがどうなったのかという曲が出る気がします...そこがこの物語の本当のラストじゃないかと思います。

夜明けの外灯に青白く照らされて思う
「引き返そう」なんてさ
whatever... うまく笑えれば

ここでは2つの解釈ができます。①rougeの女のもとに「引き返そう」②My Lovin’ Seasonの女の子と出会ったあの頃に「引き返そう」

私はもちろん②推しです。シーンとしては置き手紙を残してrougeの女と最後の夜を過ごしたホテルから出てきたところ、物思いにふけると言った感じ。

①の解釈はホテルに戻るかもしれないという最悪エンド。まだまだrougeの女との関係は続いていき、HAPPY ENDはいつなのかわからないけれどどのみちうまく笑えればいいな。という全然反省できてない主人公くんです。「なんてさ」と冗談めかしたように言って本心を隠した事がバレバレです。そりゃ浮気もバレるわ。こっちの可能性はあまり考えたくないのですが、優柔不断で優しさの与え方を間違えやすかった主人公くんの事なので無きにしも非ずです。

②はちゃんとMy Lovin’ Seasonの女の子のもとに帰って改心するエンド。タイトルのHAPPY ENDへの第一歩です。大切にしたい人の事を選びます。しかしまだrougeの女をスッパリ頭から消す事はできていない為、半ば投げやりにMy Lovin’ Seasonの女の子の前でうまく笑えればいいよな...という少し雲がかかった主人公くんの感情という解釈です。②エンドであれば私の願い通り、本命彼女(My Lovin’ Seasonの女の子)を幸せにできる余地があるのではないかと思います。

どちらのエンドにせよ、やはりこの曲がこの物語のラストソングではない気がします...!という事で私の考察(?)は以上になります。

 

 

 

 

 

さて、長々とお読みいただきありがとうございました。HAPPY ENDの事を考えていたはずなのに、考えれば考えるほど「見える!見えるぞ!!」となって結局7曲分もかかるとは思ってませんでした。が、とってもとっても楽しかったので満足です。お暇があればぜひ時系列順にプレイリスト組んで聞いてみてください〜!超深読みでしたが、風磨くんのソロ曲繋がってる説、あるかも...?と思っていただけると嬉しいです。